<犬の膝蓋骨脱臼・治療編>うちの犬が急に片足びっこをひく

 
ケガをしたわけでもないのに急に片足をあげたり、引きずる場合は
ひざのお皿の脱臼(=膝蓋骨脱臼)が疑われます。

→詳しくはこちら


膝蓋骨脱臼は早めの対策が肝心です!

生活に支障がでる場合には手術が必要になります。

→診断編はこちら


さて、
まずは手術が必要となった場合の治療方法を説明します。

手術方法は症状の進みぐあいによって
どんどん難しく・複雑になります。
まだ軽いうちに発見できれば、
比較的かんたんな手術で脱臼を防ぐことができますよ!

では、いっしょに見ていきましょう目

●膝蓋骨が大腿骨の溝(=滑車溝)から飛び出しやすい場合

@その溝を深く削る。

A溝の内側壁にステンレス板を補強して
「お皿」が飛び出さないようにする。

Bネジを打って大腿四頭筋が内側へ移動しないように固定する。

といった方法があります。
 

●膝のお皿が常に外れている場合

お皿を支えている筋肉や靭帯の伸びている部分を縮めて、
縮んだ部分を伸ばすことをします。 


●脱臼がおきている期間が長い場合

足の骨までねじれて、曲がったようにみえます。
そのときは膝蓋骨を支えている靭帯の付いている位置を移動させて
「ねじれ」を整えます。


●骨や関節の変形があれば、それを治すために、
 整形手術を施さなければなりません。



何度も言いますが、治療の最大のポイントは、
いかに早く症状を発見できるかどうか
です。

目立った症状がないうちに発見できれば、
外科手術をしないで済むことが多いです。

理学的な運動療法で、膝の関節を支える筋肉や靭帯を鍛えることで
病気を克服できる場合もあります。


また、せっかく外科手術で脱臼を治療しても、
手術後の自宅管理が不十分だと治らないばかりか
ひどくなることにもなりかねません!

手術後1週間から10日して抜糸すれば、
愛犬は退院して自宅療養となります。

それは、人間ならば「集中治療室」から「一般病棟」へ
移った段階にしかすぎません。

「退院」後、1〜2か月間は自宅で安静にして、
患部に負担が大きくかかるような動き
(ジャンプや急な回転など)をさせない
よう、
術後管理とリハビリをしっかりしなければならなりません。

なお、膝蓋骨(内方)脱臼になりやすい犬は、
両方の膝関節とも発症する可能性が高いようです。

外科治療をするなら、両方を行うことが最善ですよ。


軽い症状だけみられるときは、
予防的にサプリメントがあります。

・ビルバック【コンドロフレックス】

・コセクインDS

コンドロイチン硫酸をはじめとする成分で、関節を助けてくれます。
これを飲んだだけで元気に走り回るようになったワンコもいましたよ。

あとは病院で処方する、療法食があります。

・ロイヤル・カナン [関節サポート]

・ヒルズ プリスクりプション・ダイエット<犬用>j/D


またまた内容が難しくなってしまいましたね目

これだけ大変な手術をしなくて済むように、
早めの対策をぜひ!してあげてください。

療法食はどうしてもふつうのゴハンより、割高になってしまいます。

どちらかといえば普通食にプラスするだけで済むので、
サプリメントがおすすめですよ。



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posted by 獣医@青井すず at 01:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 犬の膝蓋骨脱臼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<犬の膝蓋骨脱臼・診断編>うちの愛犬、急に片足びっこをひく

ケガをしたわけでもないのに、
寝て起きたら急に足をあげていたり、
引きずったりする場合、
膝のお皿が脱臼していることが多いです。

これを膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)といいます。
大型犬では外方の脱臼が多く、
小型犬では内方の脱臼が多いです。

また、生まれつき(先天性)と
生まれた後に起きた(後天性)にわけられます。

今回はトイプードルやポメラニアン、ヨークシャー・テリア、柴犬などの
小型犬に多い内方脱臼についてお伝えします!

膝蓋骨の図
犬膝蓋骨.gif

⇒膝蓋骨脱臼の写真による説明 

診断は、かんたんです。

触ると分かります。

レントゲンを撮るともっと分かりやすいです。

素人が触ってもなかなか、どの程度の脱臼か診断できませんので、
詳しくは獣医さんに任せてください。
(膝が痛いときにむやみに触ると愛犬に嫌われてしまいますし、
病院に任せたほうが無難ですね。)

脱臼の度合いをグレードとよび、4段階にわけられています。

この病気の治療法は、脱臼の度合いによって変わってきますので
このグレードを決めるのは、治療法を決めるときに役立ちます。

グレード1では無症状から時々脱臼した足を浮かせるくらいです。

グレード2では膝を曲げて軽く足をついて歩き、脱臼がおきても足を伸ばすと元に戻る程度です。

グレード3以上で、常に膝のお皿がはずれている状態です。

グレード4になると、筋肉や靭帯が委縮して、足の骨(大腿骨や脛骨など)が変形している段階です。
痛みが強い場合は関節に炎症がおきている可能性が高いです。

こうなってしまうと、手術しないと治りません。

運動障害(歩くのに無理がある)や痛みがあるか?

「生活に支障が出ているレベルかどうか」
これが、手術するかどうかの見極めでいちばん大切なことです。


グレード1〜2の軽症の場合はかんたんな方法で、
無理なく生活できるようになったり、治ったりします。
かんたんな方法には内科療法(くすりやサプリメント)、
理学療法(運動やレーザー)があります。

すべては早期発見、早めの対策にかかっていますよ。

次回は引き続き、【〜治療編〜】をお送りします!

お楽しみに。


今回は少しむずかしくなってしまいましたネ。

ちなみに、
この病気の治療費節約法は『早めの対策』にかかっています。

軽症の場合の最初にかかる費用は、
診察料のみ〜数千円(多くても1万円以内)で済みます。

しかし!手術となると、
数万円から数十万円はかかってしまいますよ。

お気を付けください!


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posted by 獣医@青井すず at 13:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 犬の膝蓋骨脱臼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<犬の膝蓋骨脱臼>うちのワンコ、急に片足びっこを引く!

うちの犬、寝て起きたら急に片足を上げてうまく歩けない!

椅子の足にぶつけた?とか、踏んづけた?とか、

とくに思い当たることがないようなら、

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)の可能性が高いです。

膝蓋骨脱臼とは、ひざのお皿(=膝蓋骨)が膝関節から外れやすくなる

病気です。

なんと、小型犬の9割近くは多かれ少なかれこの病気がみられます!!

小型犬にはかなり多い病気なので、うまく付き合っていかなくてはなり

ませんね。

治療法はその脱臼の具合によってさまざまです。


詳しくはまた次回!

しばしお待ちください。




<編集後記>

ほとんどの動物病院が行っていることですが、

わたしの勤務する病院もペットのお預かりをしています。

ペットショップやペットサロンに比べて、

値段は高くなることが多いようですが、

衛生面の知識や体調を崩した時のことを考えると、

動物病院に預けるほうが断然いいと思います。

お預かり中に飼い主さんが気がつかなかった病気を発見することも

たびたびあります。

広めのケージや個室が売りのペットホテルがいいという方もいますが、

そういう所ほど、見栄えはいいですが、

ほんとうにきちんと衛生管理ができているとは考えにくいですよ。

ぜひ信頼できる病院に預けてあげて下さい晴れ


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posted by 獣医@青井すず at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 犬の膝蓋骨脱臼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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